小さなウソから始める中国の戦術
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つき続けたウソが真実と化す日
2010年9月に発生した尖閣諸島での中国船による日本領海侵犯事件後、両国は戦略的互恵関係の構築に向けて関係改善を模索している。そんな表向きの言葉とは裏腹に、中国は漁業監視船を沖縄県・尖閣諸島との接続水域に派遣している。領海侵犯を阻止するべく日本の海上保安庁巡視船と海域の境界をせめぎ合う航行は、更なる関係悪化のランデブーのようにも見える。
このような中国の言葉と行動の食い違い、そこには中国の次の一手が垣間見える。
尖閣事件のビデオを流出させた保安官から見えるもの
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尖閣ビデオ問題とは、2010年9月に発生した尖閣諸島付近での中国船と海上保安庁巡視船の衝突事件を記録したビデオ映像、この映像を神戸海上保安部の海上保安官(43)がインターネットカフェに持ち込み、youtubeを介してインターネット上に流出させた問題である。今日現在、この件は、まだ問題とされているが、この保安官が逮捕に至った場合は、尖閣ビデオ流出事件として扱われるものである。
さて、この海上保安官の行為、日本の国内世論が是とするか否とするか。読者はどちらの考えをお持ちだろうか。
私が考えたところでは、この問題、捉え方次第で賛にも否にも転じるとの所感である。次のように考えた。
- 中国船の船長の行為からこの保安官の行為までを一つの事象として捉えるケース
- 保安官の行為そのものだけを捉えるケース
1を論理の中心にすれば、この保安官の行為を全面的に否定することは難しいと思われる。そして、2を中心にすればこの保安官の行為は言語道断ということになる。
この捉え方の違いから発生する賛否両論、これにはっきりとした着地点が見つからないために、国民の関心が高まるわけであるが、私はこの捉え方とは別に人としてどうあるべきなのかから考えてみた。そしてその説明に欠かせないのが、昨年、時の人となったあの航空幕僚長である。