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南京好日『線路は続くよどこまでも』(1)
夏といえば、旅行。
というわけで、中国旅行に欠かせない鉄道旅行の魅力を
少しでも皆さんに分かっていただこうと、
二回に分けて鉄道旅行指南をお届けいたします。
--
中国語で“火車”とは、列車のことである。
最近はリニアモーターカーとか、新幹線とか、
なんだかいきなりハイテク化をすすめているものの、
広大な大陸に張り巡らされた鉄道のほとんどは電化されておらず、
まだディーゼル車中心なので、
火車という方がピッタリであろう。
火車は、中国のあらゆる土地を走っており、
旅行者にとって強い味方なのである。
まず火車基礎知識を整理しておこう。
中国大陸を走ってる鉄道の車両には(基本的には)4種類ある。
1:軟臥(なんが)
2:硬臥(こうが)
3:軟坐(なんざ)
4:硬坐(こうざ)
上の1と2は“臥”とあるように、
寝台ベッド。下の3と4は“坐”、つまりイス席である。
“軟”と“硬”の違いは、読んで字の如く、
「柔らかい」か「固い」である。
基本的に、料金は1が一番高く、4が一番安い。
だいたい中距離以上の列車には1〜4の車両があるのだが、
車両の数は1が一番少なく、4が一番多い。
当然、1の軟臥は速攻売り切れ、4が最後まで売れ残る。
だから、使用する人が多い路線では一日前に切符を買うと、
たいがい4しか残ってない。
また、中国の鉄道ではとにかく切符を売り切ろうとするため、
席を埋めるためにたとえ本人がベッド席を希望していても、
強引に他の席を割り当てる。
せっかく苦労して買った切符が座席!!
だということもままあるようである。
さて、そこの理解がしっかりすれば、
実地に切符を買ってみよう。
あなたは次の目的地に行くため、
駅の切符売り場に向かった。
しかし、中国の鉄道切符売り場は
まるで戦場のように必要以上に異様な殺気に満ちあふれており、
あたかも他人を排除する事が正当であるように老若男女問わず皆が目を血走らせている。
それを見てしまうだけですでにゲンナリしてしまいがちだ。
ゆえに、中国火車旅行の最大の難関は、
切符をいかにして買うかであると断言できる。
(これが嫌な人は旅行社を通すとよい)
ただでさえ人が多い駅なのに、
切符売り場はもっと人が多い、というか多すぎである。
買いたい人民の需要に対し、
売る方の供給は極端に少ない。
何と言っても、日本の人口の10倍以上。
だが、列車数は日本の方がもっと多い。
だから、希望の切符が買えない事はままある。
特に、主要幹線は人民大移動期(特に5月10月2月の大型連休)にもなると、
それはもう、筆舌に尽くしがたい程の混雑である。
そこで、次の目的地にスンナリと行くためには、
希望の切符をいかに人より速く買うかが大いに重要なのだが、
切符売り場に群がる長蛇長蛇の列列列・・・
そして、十億の民一人一人が
我こそが我こそが我こそがっ・・・!!!と、
競っているため、切符を買う列があろうがなかろうが、
そんな事はお構いなしにグイグイと割り込んでくる。
ここでは哀れみや、譲り合いという言葉なんて禁句である。
というか、そんな事を構っていたら一生切符なんて買えない。
中国に行った人間がすさんでしまう一因はここら辺にありそうである。
ようやく自分の番だ!!と安心している間にも、
横から中国人の顔がニューっとでてくる。
よう、俺の分も買ってくれよ!!
とふざけた事をぬかしやがる。
「仁愛」、この言葉はどこにいってしまったのだろうか。
さて。
あなたはようやく希望の切符を手に入れることが出来た。
ああ、やっと次の目的地へ行くことが出来る!!
・・・と、喜ぶのはまだ早い。
神は、まだまだ旅行者に試練を与え給うのである・・

ある駅の待合室。広大な大陸のスタートはここからだ!!
中国列車 乗り方 火車 切符の取り方 切符の種類
written by Bonkora
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