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南京好日『イタリーの王子様』
今回の話題は至極マイナーな、
かつマニアックなお話。
あなたが大陸をバスで移動しようと思う時、
バスの車種がポイントである。
大まかに言えば、“大型豪華バス”“中型バス”“小型バス”、
といったところだが、
大型中型は日本でもお見かけするいわゆる“バス”型である。
特に、観光客が多い路線では、
ほとんどがこれらのバス、
シートはリクライニング付き、
VCD(ビデオみたいなもの)がついている事も多い。
たとえば、上海→蘇州→無錫→南京間といった、
比較的大きな都市を結んでいる。
問題は小型である。
これは、主に中小都市間でよく使われているのだが、
たいていはオンボロ。
ぼろぼろ。ぼろぼろ。
田舎に行けば行くほど、そのランクは下がる一方だ。
値段の安さと引き換えに、
快適さを犠牲にする。
基本的に、乗合形式なので、
バスターミナルを出た後、のろのろと街を回り、
客を拾っていくタイプが多い。
ひどい時は、市外に出るまで数時間かかったりもする。
また、冷暖房の効きも悪く、非常に汚い。
しかし、そういう小型バス界で一世を風靡したヤツがいる。
その名は、イベコ。
英語ではIVECO。
中国語によると、イーウェイクゥという音になる。
それは、
中国に行った者なら一度は必ず見る
中国を旅した者なら一度は必ず乗る
そんな車を作っている会社の名前。
生まれはイタリア、
イタリア人には不評と言う噂(イタリア人留学生曰く)だが、
でもその後、中国南京でメジャーデビュー。
(中国・南京の自動車会社と、合弁した)
その会社の大ヒット出世作が、こいつ。

見よ!この勇姿を!!
中国で見かける度、73%!
これはイベコの出世作、
中国人民に超人気車種であるところの“Turbo Daily”。
バリバリ現役スターまるで車界のアンディ・ラウ。
年をとってもいつまでたってもスターダム。
スマした女性の顔のようにも見えるフロント、
東北美人のように、透き通った白いボディ。
しかも、カラーはバリエーション豊か。
柔軟にカスタマイズできるのが魅力。
確認しただけでも、青、赤、黒・・・・・と無数。
用途は、人を運ぶ、人民の足としてだけでなく、
現金輸送車、警察の車、コカコーラの販売車(全身真っ赤なペイント)
ペプシコーラ販売車(こちらは真っ青)・・・・・と、多種多様。
その柔軟性が、
実用本位を重視する中国人民に大ウケ、
今では、あちこちで見かけられるようになった。
話はバスとしての役割に戻る。
まず、狭い。
そして、サスペンションが悲しくなるほど効いておらず、
乗り心地の悪さでは業界随一。
でも馬力は人一倍、
ホントは15人位しか乗せてはいけない。
でもでも20人乗せても
荷物をアホみたいに積んでも
かるぅく120キロ近くは出るのさ。
そう、キャノンボールとでも呼んでもらおうか。
一直線に飛んで、障害物に当たれば爆発ドッカァァァァン!!
外から見ればただのハコが突っ走る。
中にいる人にとっては悶々悶絶地獄模様。
狭い暑いケツ痛い腰痛い、といいとこなし。
はねるはねる!!
臭い排気ガス、ダサいボディ、悪い乗り心地。
でも人民にとっては金のなる木。
乗合バスとしては優等生。
10人乗っても15人乗っても20人乗っても大丈夫!
椅子と椅子の間に板を置いたら、
5〜6人はかるーく乗せれる。
さらに座る場所がなくなれば、前に立たせる。
ああ、ムダをつくらないこの国の人ってス・テ・キ!!
みなさまにも是非!!!
このお尻の跳ね具合を味わっていただきたいものだ。
written by Bonkora
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