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南京好日『陽光の下で考ふ』

わたくしは
中国で最も面白い事の一つとして
人民ウォッチングを挙げたい。

どこかしら時間に追われてセカセカしがちな我々日本人、
だが、お隣の国ではまだ中国の時間で動いている。

それは、マイペースで動く人民。
彼らに、タイムイズマニーなる言葉は響かない。

ワールドタイムから超越して生きる中国人民、
そんな自分の時間で生きる彼らを
眺めていると、
そこには多種多様な生き方があることを知らされる。

中国人(除く台湾・香港・マカオ人)は、
“国民”でなく、“人民”という。

国を作るのは一般人民、
という建国のポリシーの元、
作られた中華人民共和国。

その国名に“人民”と入っているように、
つまり大陸では、主人公は“人民”なのである。
その数公式でも12億近く。
戸籍に入らない人をいれればもっといる。
人口にして日本の10倍は軽くいることになる。
首都である北京市だけでも一千万以上いるらしいから、
人の多さだけをとると、中国は世界一であろう。

中国に行った人がまず第一に感じる事は、

なんだこの人の多さは?!

である。
中国に着いた瞬間から、
日本の10倍の人間に囲まれている自分を発見するであろう。

どこにいっても
どこまでいっても
必ず視界に誰かの影が入る。

21世紀は中国の時代である!!

という勇ましい言葉をよく聞く。
確かに、米国に匹敵する国土をもち、
人口にしては優に越している。
数では他の国を圧倒している。
十数億の人民が一丸となって突っ走れば、
日本なんてアッという間にのまれてしまいそう・・
と、考えるのは早計である!

確かに人口はめちゃくちゃ多い。
だが、個人的なリサーチ(根拠無し)によると、
人民の90%以上はまやかしである!!!
つまり、実働人民は10%以下である!!!

お日様が今から昇ろうとしている時、
戦うニッポンサラリーマン太郎たちが
これから戦場に赴かん!!
とせんときに、同じ頃、お隣の大陸では
多くの人民がそこら辺で座ってだべっている。

・・・そうか、わかった。
彼らは動かなくても光合成をすることにより、
地球に貢献しているのかもしれない。
そう考えると、彼らの行動に説明がつく。
たとえば、例を挙げよう。





写真はとある朝の公園における人民たちだ。
左から、

1番目は、涙を拭いている。彼女にフラれたのだろう。
2番目は、明日の献立を思案している。 股間部の光が荘厳さを感じさせる。
3番目は、手のひらに書いた単語の暗記をしている。
4番目は、右手に気をこめている。クンフーの練習だろう。
5番目は、一番悲壮さがあふれている。 生え際が気になる年頃なのだ。

もちろんそんな人民だけでは、
大陸経済は沈んでしまう。
汗水流して労働にいそしむ方々もおられる。

人が行っても気づかず寝続ける三輪車(人力車)漕ぎのおっさん。
たぶん、前日マジメに働きすぎて疲れたのだろう。
お客としては邪魔してはいけない、
機嫌悪そうな顔を向けられるから。

駅前。
車の中で寝ころびながら
窓から手を出し客引きをするタクシーの運転手。
そのズボラさはある意味感動でもある、
いや、違う。
きっと、彼は足が悪いのだ。
そっと手を差し伸べ、握手をしてあげよう。

観光地に行ってみる。
市価の5倍10倍をふっかけて、
楽して多利益をあげようとする土産屋のおばはん。
実用性などと言う言葉は絶対禁句である。
もともと、モノの価格など相対的にしか過ぎない。
その人が価値を見出した時点で
それが価格なのだ。
あきらかにニセモノでも、
それは彼らの眼には本物なのだ。
贋作を見抜けないヤツに明日はない。

もちろん、マジメな労働者は首都でも多い。
天安門広場に朝太陽が昇ろうという時から集まって
たこをあげている多くの人。
ひょっとして風向きを見る仕事の一環なんだろうか、
さすが中国4000年の歴史、
一挙一動にすら歴史の重みを感じさせる。

written by Bonkora

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