最初研修をかねて香港オフィスで働いていた時の事。新入社員ということで皆さんそれそぞれ歓迎の
食事に連れて行ってくれたんだけど、ジョーダンあたりの老舗の海鮮料理屋さんでシャコやら蝦やら、
あさりやらを食べたその日の夜から猛烈な下痢に襲われた。
大体、しばらく中華圏から離れて久しぶりに来た場合は最初に食べ物で体調を悪くするという
ことが往々にしてあるのだけど、この時に体験した下痢のひどさというのは今まで経験したことのないくらいの
レベルだった。
ずっとトイレから離れられない程下痢がすごくて、トイレにへばりついたままになってしまったのである。
そのおかげで身体の脱水症状が起こり、39度以上の高熱が発症。仕方なく会社を休み病院へ行く羽目になったん
だけど、病院で薬をもらって飲んでも全く効かない。ひたすらトイレから離れられない状況がえんえんと続く。
ちょっとばかし小康状態に入ったかなぁと思ってベッドで横になっていると電話が鳴りだしたじゃぁ
ありませんか。
トルルルルルル・・・・・・
Aさん『○○さん、入ってばかしでいきなり休んでるですって??何考えてるんですか?』
電話を受けてすぐの会話がこれだもんね。はっきりいってびびりましたよ。そりゃもちろん向こうも
こっちの状態を聞いてはきましたけど、何を言っても嘘言うんじゃないよみたいな口調で色々言われました。
とどめの一言がこれです、『あなたやる気あるんですか!?』
なんで、あなたにそこまで言われなくちゃならないの?会社の人達は無理するなよってことで快く向こうからするとただで会社を紹介してくれるという代わりに、その人物を採用した会社に対して
一ヶ月の給料の150%〜200%のお金を要求するという仕組みになっていて、しかもその人物が三ヶ月その
会社に勤めて初めてそのお金を手にすることが出来るのである。
だから、私が入ってすぐにその会社をやめてしまうと彼らはせっかくの紹介料を手にすることが出来ずに
骨折り損のくたびれもうけになるって分けなのです。
そう考えると確かにあの方達の必死ぶりは納得できます。んが、人がすごく困難な状況に置かれているにも
関わらず『やる気があるんですか?』という発言には正直すごく傷つきました。最初はむかーってきたけど、
すぐにすごく泣きたくなりましたよまじで。
確かに私達のような人間は彼ら・彼女らにとってただのお金を稼ぐ商品かもしれない。彼ら・彼女らにして
みればお金を手に入ればそれでいいのかもしれない。でも、あまりにそのセリフは冷たかった。
人の言うセリフじゃなかった。私にとってあの一言はまさに”死の宣告”であり、恐怖でした。
今でも私はその紹介してもらった会社で生計を立てているし、この仕事を始めてもう六ヶ月になる。
丁寧に世話をしてくれたこと、仕事を紹介してもらったことに対してもちろんとても感謝してます。
今の自分があるのはその会社が今の仕事を紹介してくれたんですから。
以後私のような体験をする人が増えないことを心から願います。
[Column] [Home]